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薩摩焼

繊細な美しさを持つ薩摩焼

薩摩焼店舗

薩摩焼の歴史は、慶長の役(1592~98年)に参陣した島津家17代義弘が連れ帰った、朝鮮の陶工たちによって始まります。陶工たちは、薩摩の土を用いて、白い地肌が美しい大名道具の「白薩摩」や、庶民の器としての「黒薩摩」など、見事な焼物を作り出しました。幕末になると、島津斉彬が、薩摩焼を海外へ輸出しようと考え、西洋人の好むような華麗で豪華絢爛なデザインの「近代薩摩焼」に昇華させています。この新しい薩摩焼は、パリ万博(1863年)やウイーン万博(1873年)などで高く評価され、「サツマ」は日本陶器の代名詞となりました。

写真:沈壽官窯
沈壽官窯
写真:廣田実雪
廣田実雪

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