尚古集成館本館について
耐震・リニューアルのため2024年9月末まで休館しております。別館については無休で開館しております。

庭園

仙巌園は万治元年(1658年)、島津家19代光久によって築かれた別邸です。錦江湾を池に桜島を築山に見立てた雄大な景観に加え、琉球を通じて中国貿易を行っていた島津家にふさわしく、中国文化の影響がみられることも特徴です。2015年に世界文化遺産に登録されました。

庭園の見所

借景

借景

仙巌園は他の大名庭園と異なり、大きな池や築山がありません。それは錦江湾と桜島がすぐ目の前にあるためです。桜島が最も美しく見えるといわれるこの景観は、島津家歴代に愛されました。

錫門

錫門

江戸時代の正門で、屋根は瓦ではなく鹿児島の特産である錫で葺かれています。高い身分の象徴であるこの朱塗りの門を通れるのは、藩主と世継ぎだけでした。

正門

正門

明治になって開通した道路に合わせて、29代忠義が建てさせた正門。裏山の楠を使い、上部には丸十紋と桐紋が彫られています。

ひさご池

ひさご池

曲水の流れを落とす滝と池。この石組と石橋は、英公使パークスが1866年に仙巌園を訪問した際にヨーロッパに紹介された風景のままです。

獅子乗大石灯篭

獅子乗大石灯篭

庭園の中で最も大きな灯籠。笠石の大きさは8畳分もあります。上に乗る獅子は空から飛び降りてきて、着地後に桜島の方を振り返った姿だそうです。

江南竹林

江南竹林

美味しい筍がとれる孟宗竹発祥の地。近くの石碑には、21代吉貴が中国の江南竹(孟宗竹)2株を琉球から取り寄せて、この地に植えたと彫られています。碑文は五代秀堯(五代友厚の父)によるものです。

千尋巌

千尋巌

11メートルある巨岩に、「千尋巌」の3文字が刻まれています。景勝地の岩に文字を彫るのは中国ではよく見受けられますが、日本の大名庭園ではここだけです。

猫神

猫神

戦国時代、17代義弘は戦場において猫の瞳で時刻をはかりました。猫神は生きて帰った2匹をお祀りした祠で、愛猫の長寿を願う方々がお参りに訪れています。

鶴灯篭

鶴灯篭

庭の中央に位置し、鶴が羽を伸ばした姿に見えることから、鶴灯籠と呼ばれています。28代斉彬がガス灯の実験を行ったと伝わる灯籠です。

望嶽楼

望嶽楼

仙巌園が出来た頃に琉球国王から贈られた、異国情緒あふれるあずまや。長崎海軍操練所にいた勝海舟を迎えた28代斉彬は、ここで勝と会談をしました。

曲水の庭

曲水の庭

江戸時代に造られた貴重な曲水。昭和34年(1959)に発掘され、毎年4月にはここで「曲水の宴」が催されます。

御庭神社

御庭神社

鶴丸城内や、仙巌園内外にあった13の神社を大正7年(1918)に合祀した神社。 パワースポットとして、ひそかに注目されています。

仙巌園 御殿

御殿

19代光久が別邸として庭園を構えてから、歴代の藩主に受け継がれてきた御殿。29代忠義が鹿児島に住んだ12年間は、本邸として使用されました。現在は、明治17年(1884年)に改築された部屋を中心に、当時の3分の1が残されています。

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コース案内

50,000平方メートルの敷地面積をほこる仙巌園には、歴史、文化、自然など様々な見どころが点在しています。大事なポイントを見逃さないために、4つのテーマで園内散策コースをご案内します。

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