五月幟の展示
明治時代の島津家の年中行事を復元
五月幟は島津家に伝わる端午の節句の幟で、30代島津忠重の随筆『炉辺南国記』の記載や古写真をもとに再現したものです。
五月幟自体は、江戸時代はじめ、19代光久のころから立てられており、江戸時代後期には城下にも立てられるようになりました。
一般的な「鯉のぼり」は、本来神を招く目印として立てられたもので、豪華で色鮮やかになったのは近年になってからのことです。
島津家の五月幟は全部で7本あります。構成は、島津家の家紋である丸十紋を配したものが2本、桐紋が2本、昇り竜・降り竜各1本、吹き流しが1本です。
それぞれの最上部には※²馬簾(ばれん)を付け、吹き流しだけは金色の玉の下に縮緬(ちりめん)の五色の布が下げられます。
※¹馬印(うまじるし)…馬標・馬駿とも書く。また馬幟(うまのぼり)・纏(まとい)ともいう。
※²馬簾(ばれん)…厚紙・皮などを細長く裁ち、馬印の飾りとして周囲に垂れ下げたもの。
五月幟の展示
日時:
4月27日(土)~5月6日(月)
会場:
御殿前下庭
※雨天・荒天時は危険防止のため、幟を降ろします。
※雨天・荒天時は危険防止のため、幟を降ろします。