コース案内

トレッキングコース

ショートトレッキングで景色を楽しむ応用コース

大名庭園でトレッキング・・・ちょっと意外な組み合わせですが、じつは島津の殿様は好んで山(シラス台地)へ上がっていました。展望台や登山道がある大名庭園は、仙巌園だけです。
このコースでご紹介する「観水舎跡」や「集仙台」には約200年前には茶屋があったとされ、ここに足しげく通ったという25代重豪は、89歳の長寿を全うしました。登る楽しさ・絶景を眺める贅沢を味わって、気分もリフレッシュしましょう。
(ご注意)※安全確保のため、入山は16:00までとなります。※悪天候の場合、登山道が通行止めとなる場合があります。

コースのルート案内

①鉄製150ポンド砲と反射炉跡

仙巌園に入ってすぐ目の前に現れるのが、この「鉄製150ポンド砲」と後ろの石組み「反射炉跡」。ここは大名庭園でありながら、約150年前には日本でいち早く富国強兵を実践し、大砲製造や造船などを行った近代日本発祥の地なのです。反射炉とは、大砲製造のために必要な鉄を溶かしていた炉のことです。反射炉跡を含む旧集成館は「明治日本の産業革命遺産」として、2015年には世界遺産に登録されました。

②示現流・自顕流展示室

「キエ~~~ッ!」・・・この声が聞こえたら、そこが「示現流・自顕流展示室」。薩摩には「示現流」と「薬丸自顕流(野太刀自顕流)」というふたつの流派があり、展示室では両方の説明や映像がご覧になれます。門外不出といわれた薩摩の武士道「示現流・自顕流」の迫力ある映像を見たら、あなたもさっそく体験用の木刀を振ってみましょう。薩摩武士の心が感じられるかもしれません。

③正門

NHK大河ドラマ『篤姫』で江戸の薩摩藩邸としてよく出てきたこの門、じつは明治28年にできました。木材はすべて鹿児島県の県木クスノキで、門の上部には島津家の家紋「丸十紋」と「桐紋」が彫られています。このほかにも園内には『篤姫』ロケ地が数ヶ所あるので、ロケ地めぐりもいいかも。

④錫門

江戸時代の正門であったこの門は、屋根が瓦ではなく錫で葺かれています。錫はとても重たい金属で、屋根の重さは約1トン!当時は薩摩藩の当主とお世継ぎしか通ることができず、ほかの家族や家来はみな別の門を通っていたそう。今ならあなたも、この門を通ることができます。

⑤桜島ビューポイント1

島津の殿様が別邸に選んだのは、鹿児島で一番景色のよい場所。それがここ仙巌園です。さらにぜいたくなのは、桜島を築山に、錦江湾を池に見立てるという「借景」を取り入れた作庭方法。刻一刻と表情を変える桜島を目の前にして、殿様になったような優雅な気分を味わえる最高のビューポイントです。

⑥御殿(外観)

薩摩藩最後の藩主となった島津忠義が、明治になってから生活していたのがこの御殿。じつは昔の鶴丸城とほぼ同じような造りだとか。当主の部屋などに使われている木材は、なんと屋久杉です。お庭のほうからも「化粧の間」や「居間」など、一部の部屋をみることができますが、殿様の暮らしぶりをよく知りたい方には「御殿ガイドツアー」がおすすめです。

⑦望嶽楼

これは名前の通り、桜島(嶽)を眺める(望)ためにつくられたあずまや(楼)です。およそ350年前に琉球王国から贈られたそうです。島津斉彬が勝海舟と面談したのはここ。島津忠義がロシアの皇帝ニコライ2世と会ったのもここ。まさに、重要な歴史の1ページが刻まれた場所です。

⑧祥福橋

仙巌園内を流れる保津川を渡るための橋。この橋を渡って川沿いを上流へ歩くと、水道橋があります。

⑨水道橋

NHK大河ドラマ『篤姫』で、登場したこの橋、よく見ると左右の欄干の形が異なっています。これは昔、片方の欄干に水道管が入っていたからです。山型になっている欄干がそれ。園内では水にまつわるモノが多いのですが、これもそうなのです。平成の大洪水によって昔の橋は流れてしまい、今の橋は復元。もはや水道管は入っておらず、形だけその名残を示しています。

⑩濾過池

明治40(1907)年につくられた、水をきれいにするための施設。同年に当時の皇太子(のちの大正天皇)がいらっしゃるのにあわせてつくったとも言われています。地下約2.4mにある水道管から水を引き、濾過してから御殿にきれいな水を送っていました。

⑪六地蔵と巨岩

この大きな岩!見上げるととっても大きなパワーを感じます。下には、六つの面に地蔵が彫られた「六地蔵」が置かれています。六地蔵は仏教の六つの世界のそれぞれで、いつも私たちを見まもってくれる存在です。
パワーあふれるこの場所に立っていると、不思議とエネルギーをもらえる気がします。

⑫登山道入り口

ここから片道約20分のショートトレッキングのはじまりです!山道と階段が続きます。

⑬階段

途中、つえ代わりの竹の棒が置いてあります。階段が続きますので、体力が心配な方は自由にご使用ください。(帰り道、もとの場所に置いて帰ってくださいね)

⑭観水舎で時雨の滝を眺める

登り続けて約10分、石垣の横の石段をあがれば桜島が目の前にひろがります。その少し先に時雨の滝を眺めるためにつくられた観水舎がありました。滝の周囲の岩肌に鹿が見えるとラッキーだという言い伝えもあります。また、その奥には筆塚の跡もあります。これは27代斉興が、故事にのっとって、使えなくなった筆を埋めたところで、かつては亀形の台石の上に高さ1mあまりの筆の形をした石塔がたっていたそうです。観水舎はおよそ海抜100m。最終地点の集仙台までもう一息です。

⑮集仙台で桜島を眺める

観水舎からさらに登ること10分、最終地点の集仙台に到着です。海抜約130mからの桜島の眺めは格別!トレッキングの疲れも一気に吹き飛びます。殿様になった気分で、この絶景を楽しみましょう。(帰りは同じ道を引き返します)

⑯苔の階段

ほとんど誰も通らない、小さな自然スポット。岩も階段も苔むして、空気はしっとりと感じられます。マイナスイオンにつつまれるようなこの場所が、あなたを癒してくれるでしょう。

⑰猫神

猫好き必見!全国でも珍しい、猫がまつられたお社です。およそ400年前、島津軍が戦場に連れて行った7匹の猫のうち、生きて帰った2匹がまつられています。なぜ戦争に猫を連れて行ったのか?それは、来てみてからのお楽しみ・・・。