コース案内

庭園見学 + 尚古集成館コース

初心者向けの基本コース

仙巌園の敷地はおよそ50,000平方メートル(15,000坪)。とっても広いこの大名庭園には、見るべきポイントがたくさん散らばっています。「どこから見たらいいの?」と悩まないよう、ここで基本のコースを紹介します。 チケットは尚古集成館との共通入場券ですので、そちらの見学もお忘れなく!

コースのルート案内

①鉄製150ポンド砲と反射炉跡

仙巌園に入ってすぐ目の前に現れるのが、この「鉄製150ポンド砲」と後ろの石組み「反射炉跡」。ここは大名庭園でありながら、約150年前には日本でいち早く富国強兵を実践し、大砲製造や造船などを行った近代日本発祥の地なのです。反射炉とは、大砲製造のために必要な鉄を溶かしていた炉のことです。反射炉跡を含む旧集成館は「明治日本の産業革命遺産」として、2015年には世界遺産に登録されました。

②示現流・自顕流展示室

「キエ~~~ッ!」・・・この声が聞こえたら、そこが「示現流・自顕流展示室」。薩摩には「示現流」と「薬丸自顕流(野太刀自顕流)」というふたつの流派があり、展示室では両方の説明や映像がご覧になれます。門外不出といわれた薩摩の武士道「示現流・自顕流」の迫力ある映像を見たら、あなたもさっそく体験用の木刀を振ってみましょう。薩摩武士の心が感じられるかもしれません。

③正門

NHK大河ドラマ『篤姫』で江戸の薩摩藩邸としてよく出てきたこの門、じつは明治28年にできました。木材はすべて鹿児島県の県木クスノキで、門の上部には島津家の家紋「丸十紋」と「桐紋」が彫られています。このほかにも園内には『篤姫』ロケ地が数ヶ所あるので、ロケ地めぐりもいいかも。

④錫門

江戸時代の正門であったこの門は、屋根が瓦ではなく錫で葺かれています。錫はとても重たい金属で、屋根の重さは約1トン!当時は薩摩藩の当主とお世継ぎしか通ることができず、ほかの家族や家来はみな別の門を通っていたそう。今ならあなたも、この門を通ることができます。

⑤桜島ビューポイント

島津の殿様が別邸に選んだのは、鹿児島で一番景色のよい場所。それがここ仙巌園です。さらにぜいたくなのは、桜島を築山に、錦江湾を池に見立てるという「借景」を取り入れた作庭方法。刻一刻と表情を変える桜島を目の前にして、殿様になったような優雅な気分を味わえる最高のビューポイントです。

⑥御殿(外観)

薩摩藩最後の藩主となった島津忠義が、明治になってから生活していたのがこの御殿。じつは昔の鶴丸城とほぼ同じような造りだとか。当主の部屋などに使われている木材は、なんと屋久杉です。お庭のほうからも「化粧の間」や「居間」など、一部の部屋をみることができますが、殿様の暮らしぶりをよく知りたい方には「御殿ガイドツアー」がおすすめです。

⑦望嶽楼

これは名前の通り、桜島(嶽)を眺める(望)ためにつくられたあずまや(楼)です。およそ350年前に琉球王国から贈られたそうです。島津斉彬が勝海舟と面談したのはここ。島津忠義がロシアの皇帝ニコライ2世と会ったのもここ。まさに、重要な歴史の1ページが刻まれた場所です。

⑧曲水の庭

古代中国に源流を持つ、春の優雅なあそび「曲水の宴」をするための「曲水の庭」。長いこと土に埋もれていたこの庭は昭和34(1959)年に発掘されたため、江戸時代そのままの姿が残っています。自然石をたくみに組み合わせたこの美しい曲水の庭で、江戸時代の大名の宴を想像してみてください。

⑨江南竹林

庭には竹林がかかせません。仙巌園でも江南竹林があります。およそ300年前、薩摩藩は琉球王国を通じて2株の江南竹(孟宗竹)を取り寄せました。それを仙巌園に植え、やがて日本中においしいタケノコのとれる孟宗竹が広まりました。このときに輸入されていなければ、いまだにタケノコは外国の食べ物だった…かもしれません。

⑩水道橋

NHK大河ドラマ『篤姫』で、登場したこの橋、よく見ると左右の欄干の形が異なっています。これは昔、片方の欄干に水道管が入っていたからです。山型になっている欄干がそれ。園内では水にまつわるモノが多いのですが、これもそうなのです。平成の大洪水によって昔の橋は流れてしまい、今の橋は復元。もはや水道管は入っておらず、形だけその名残を示しています。

⑪薩摩切子 ギャラリーショップ

美しい薩摩切子に出会えるギャラリーショップは、薩摩切子の品揃え世界一。それもそのはず、ここに並べられる薩摩切子は徒歩5分の距離にある工場でつくられているのです。お時間のある方は、工場見学もおすすめです。

⑫猫神

猫好き必見!全国でも珍しい、猫がまつられたお社です。およそ400年前、島津軍が戦場に連れて行った7匹の猫のうち、生きて帰った2匹がまつられています。なぜ戦争に猫を連れて行ったのか?それは、来てみてからのお楽しみ…

⑬尚古集成館本館

この石造りの建物は元々19世紀末につくられた機械工場で、世界文化遺産に登録されています。現在は博物館になっており、館内では海が育んだ鹿児島の豊かな歴史と文化、そして島津斉彬のはじめた近代化事業についてわかりやすく展示しています。

⑭尚古集成館別館

島津家の歴史・文化に関してテーマに沿った企画展示を開催しています。ひな道具や戦国時代の企画展などには、たくさんのリピーターさんがいらっしゃるとか・・・めったにお見せすることができないホンモノの数々が、ここで見られます。